体格は大人のオスならば皆それなりに大きく大差はありません。威張っているというよりも他のサルが遠慮しているのです。確かに、高い木に上って木ゆすりをしたりすることもありますが、木陰や岩陰でのんびりしていて姿が見えないことの方が多いのです。
森の中では我先にと争わなくても食べ物は得ることが出来きます。すべてのオスとメス、交尾相手を決めるのは自由です。ボスの座を争ってオス同士の壮絶な戦いなんてものは見たことがありません。
一般に浸透しているイメージのようなボスの優位性は見当たりません。他の若いオスたちにしてもいつかボスになってやろうと思って生きているとは考えられません。やがて群れを離れてゆくオスにとって一時の順位などどうでもよいことです。
ニホンザルは群のすべてのサルに順位が決まっています。一般には、その第一位のサルを「ボス」と呼んでいます。群れに外敵が迫った時に率先して対抗したり、ハナレザルが現れた時に睨みを利かせたり、それらしい行動も多少あります。群れ内で小競り合いがあったら出張って行って制裁を加えていさめるのも順位の高いオスの重要な役目です。群れのサルたちから頼りにされ、一目置かれている存在なのは確かです。
地獄谷野猿公苑では敬意を込めて代々1位のオスに龍王という冠名をつけています。最近ではニホンザル関係者の間でボスと言う呼び方はやめようという動きもあります。しかし、一般の方々には浸透していません、いまだにボスです。ボス、リーダー、1位オス、αオス、呼び方はいろいろあるが、呼び方よりも実態を知っていただきたいのです。
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