地獄谷周辺は周囲を急峻な斜面で囲まれ容易に人を寄せ付けず、自然豊かな場所として知られていまいた。現在も上信越高原国立公園、鳥獣保護区に指定され保護されています。ここで紹介した他にも昆虫や菌類、藻類、等々、多様な生物が生息しています。
地獄谷にはサル以外にも多くの野生動物が生息しています。その中でも、ニホンカモシカは年間を通して頻繁に観察できます。ニホンリスも遊歩道で見かけま す。キツネ、タヌキ、アナグマ、テン、イタチなどは夜行性のため、見かけることは極稀です。ムササビ、モモンガも夜行性ですが極稀に現れることがありま す。昔は生息していませんでしたが、近年になってイノシシとニホンジカの生息が確認され、急速に生息数が増えています。他にもツキノワグマ、ノウサギ、ネ ズミ、コウモリなどが生息しています。
ニホンカモシカ
Japanese serow
Capricornis crispus
特別天然記念物。中国地方を除く本州、四国、九州の低山帯から亜高山帯にかけて棲息する。日本固有種。頭胴長70~85cm、肩高70~75cm、体重30~45kg。ホンシュウジカなどのシカ類より小柄でずんぐりしており、四肢も首も太く短く、毛も長い。オス、メスともに角がある。角は黒色で先がとがっており、15cmほど。目の下によく目立つ眼下腺をもち、ここから分泌液を出してマーキングをする。
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