日頃よりご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

あっという間の夏が終わり秋の気配が濃くなって参りました。

毎年お知らせしているように、この秋の時期はサルたちの動きが非常に不安定になり、営業時間内であっても、サルをご覧いただく事が出来ない場合がありますので事前にご案内致します。

ご来苑をお考えの方は、お越しの前にご一読いただき、ご計画ください。

秋の時期はサルたちにとって非常に大切な時期にあたります。

山々を広く移動しながら採食をして冬に向けての栄養を蓄えなくてはなりませんし、ニホンザルの交配シーズンでもありますのでサルたちにとって‘‘一年で最も忙しい時期‘‘です。

当苑では野生のニホンザルを餌付けによって公苑に呼んでいますが、秋の実りを迎えた山に美味しい食べ物があれば、餌付けの効果が薄れて公苑に降りて来づらくなります。秋が深まり、交配シーズンともなりますとサルたちのコントロールが非常に難しくなり、結果として公苑にサルがいない場面が多くなってしまうのです。

朝、サルが公苑に来ていない場合や、営業時間内にサルたちが山へ動いてしまった場合には、スタッフが山に入り捜索し、公苑に誘導します。しかし、この秋のシーズンはそもそもの発見が難しい場合や、見つかったとしても公苑に向かわない、誘導が難しいという場合があり、サルがいつ現れるのか分からない状況でお待ちいただくことが多々あるかと思われます。

そうした場合、

・入苑料をお支払いの上、施設内でお待ちいただくことができます。

・お客様がお帰りまでにサルを見る事が出来なかった場合でも、入苑料の払い戻しや割引は致しかねます。

・サルが見られなかった場合には気持ちばかりではありますが、お土産物をご用意しております。お帰りの際にスタッフまでお声がけください。

サルの有無については、随時Facebook、Twitterで情報発信をしております。ライブカメラやサイネージ(上林温泉専用駐車場の遊歩道入口右手のモニター)でご確認いただいたり、直接お問い合わせいただければその時々の状況をお伝えする事ができます。併せてご活用ください。

野生のニホンザルの生態を観察する施設ゆえに野生動物の営みの影響を受けることはやむを得ませんが、スタッフ一同、お客様にサル観察を楽しんでいただけるように尽力いたします。

皆様のご理解をいただけましたら幸いです。

※秋の時期は群れを離れた若いオスザル(通称ハナレザル、詳しくはニホンザルの生態を参照)の行動も活発化し、公苑周辺に姿を見せることがあります。ハナレザルたちは公苑でご覧いただけるサルたちとは異なり、人に対して攻撃的な態度を取るものもいます。威嚇されても相手にせず、サルを刺激しないようにして下さい。

引き続き、新型コロナウイルス感染症対策にもご協力をお願い致します。

長文、最後までご確認いただきありがとうございました。コロナ禍ではありますが、感染対策を万全にして皆様のお越しをお待ちしております。